ブログ開設
処女信仰の文化のある国に生まれたからかは知らないが、私たちはいつも始まりを大事に考えがちである。
終わり良ければ全て良しとは言えど、始まりにこだわることでその事柄に関する思い出を美しくしようとする一種の美的意識によるものかもしれない。
スピーチの語り出し。
ドキドキの初デート。
はじめてのおつかい。
始まりは常にドラマチックでありたい。
フェードインではなく、イントロも抜きにサビから始まる曲のように。
確かにサビ始まりの曲の、歌い出す前に聞こえる一瞬の空気を吸う音は、いつだってどこかきらめいている。
けれど、一番の親友との出会いの瞬間は意外と覚えていなかったりする。
始まりとはそういうものであってもいいと思う。
始まりでも終わりでもない宙ぶらりんの時間が私たちの人生の大半だ。
その時間が膨れ上がって、始まりも終わりも押しつぶしてしまうくらいの日々を送れますように。
というわけで、ブログ始めました。