成人

子供の頃から、一つ上の存在はいつでもひどく大きく見えた。

二つ上、三つ上と重ねていくほどに自分とは異なる種の生物なんじゃないかと思えるほどだった。
でもその1年後に自分の顔を鏡で眺めても、何かが変わった気なんてしなくて、自分はひたすらだらだらと延長線を伸ばしてるだけなんじゃないかとここ数年考えている。
 
一週間後ハタチになる。
遥か月のように遠かった成人が眼前に迫ってきた。
 
10歳のときに20歳の自分へ宛てた手紙を書いた記憶がある。
あの頃の自分にとって、20歳の人間というのはそれこそ異なる生物であった。
そのときに何をしているかすら想像もつかなかった。大学生になるのかなぁという予想だけはしっかりと当たった。他は何を考えていたか覚えてもいない。
 
この年代の人間にとっての10年はあまりにも長い長い時間だった。
私はこの10年でいくつのことを学んだだろう。
 
自分の今までの人生を見つめ直さなければならないと思うような出来事がいくつかあった。
19歳から20歳になる瞬間はもしかしたら覚えてもいられないほどなんでもないものになるかもしれない。
それでも変わろうと思った。
強い人になるために